赤ちゃんポスト 「命を守る権利」訴え 熊本市でフォーラム 匿名性めぐり議論熊本市の慈恵病院が開設した国内初の「
赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)をテーマにしたフォーラム「こうのとりのゆりかごの諸問題」(熊本県弁護士会主催)が26日、熊本市の同市国際交流会館であり、赤ちゃんを匿名で預けることの問題点などを語り合った。
蓮田太二・同病院副院長は「親が(誰にも)相談できない場合、新生児の命を救う最後のとりでになる」と「ゆりかご」設置の意義を強調した。フォーラムには、行政側からも黒田信子・熊本県中央児童相談所児童相談課長と末広正男・同市健康福祉局総括審議員が出席。
「ゆりかご」が抱える問題点について、黒田課長は「思春期になると、子どもは自分のルーツを知りたくなるが、匿名で預けられれば誰も出自を答えられない。非常に難しい問題」と指摘。末広審議員は「子どもの権利条約には出自を知る権利とともに命を守られる権利も記されている。命を守る権利は誰もが否定しようがない」と述べた。
同病院は「子どもを預ける前に相談を」と相談窓口も開設。問い合わせは相次いでいるという。
「ゆりかご」利用の情報開示について、同市が「年1回、件数のみ」と決めた理由について、末広審議員が「子どもの福祉を守ることと社会的関心とのバランスを取った」と説明した。「ゆりかご」には運用開始日の今月10日、赤ちゃんではなく3歳ぐらいの男児が預けられた。
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